なんともスロウな自己紹介(イチさんver.)

自分自身のことになりますが、やっぱり書いておきたいなと思って記事にします。

自分自身のスタートラインを明らかにしておくことと、思考を整理しておくということ。

また、どんな人間がブログをしているのかということもお伝えしておきたいなと。

今後は前職のことや職場を決めた経緯など、細かなところも書いていく予定です。

肩の力を抜いて読んでいただければ幸いです☆

なぜ林業か

私の趣味

これをつづるためには、まず私の趣味をお伝えする必要があります。

私の趣味は「水族館に行くこと」です(ドン‼‼)

山で仕事をするんだから山が好きなんでしょという感じかも知れませんが、水族館が好きです。

もともと関西の人間なので、関西(京都、大阪、兵庫)の水族館はよく行きました。

京都水族館と海遊館が好きです。

家族連れなら須磨海浜水族園がオススメだと思います。

もしあなたに恋人がいて、水族館デートがしたいと考えているなら、城崎マリンワールドもオススメです。

でも山派か海派と聞かれれば山派です。

でももし、海での遊びにスキューバダイビングを入れてくれるなら、そのときは海派になります。

この男の情緒、大丈夫なのか

前職は教員だったので、退職直前に生徒へ「林業に転職するんだよねー」と伝えると、「え!? 水族館とか海関係じゃないの!?」と驚かれる始末。

周りの人たちも「まさかこいつが林業に転職するなんて…」と、意外そうでした。

林業に転職する前に考えていたこと

転職する前に考えていた職は、「教育に関われるような仕事」です。

教員免許もありますし、自分自身の経験を生かせる方がいいんじゃないか、という。

まったく関係ない職に就くのは不安…それに自分の経験や資格を生かしたい…

そう思うのは当然だったと思います。

しかし「教員を退職してまた教育に関わるのか…?」という自問自答もありました。

今になって思えば、未知の職に就く不安よりも、教育系の大学院まで進学したのに、それを生かさない生き方への未練が強かったような気がしています。

転職すること自体は、なんとなく頭の中にはあったんですけどね。

いつから「転職しよう」という思いを持っていたのかはっきりしませんが、けっこう最初のうちだったかもしれません。

いろんな方に迷惑をかけているな、良くないな、という漠然とした思いがあったように思います。

それに加えて、自然と関わる仕事をしたいという思いもありました。

幼少期から家族でキャンプに行っていたり、星を見にでかけたりした経験があったりしたからでしょうか。

でもなかなか踏ん切りがつかず。

決心がついてからの行動は早かったですが、そうなるには時間がかかりました。

時間がかかったとはいうものの、じわじわとでも別の生き方について考えられたのは、「自分で学費を払っていた」ことが大きかったかもしれません。

これが親に学費でも払ってもらっていたら。

親に申し訳ないな…

という思いも重なり、転職できなかったかもしれません。

私の親はそういうことをあまり気にしないと思いますが、自分で自分を縛っていたかもな、と。

それは妻との話の中で気づけたことですが。

私に限らず、何かしたいけど挑戦できない場合、自分で自分に言い訳していたり、制限をかけていたりすることが多いなとは思います。

林業に転職しようと決めた理由

で、林業に転職しようと決めた理由ですよ。

実に前置きが長い

前述したように、「自然にかかわる仕事がしたい」という思いがありました。

特に、環境保全に関われる仕事。

例えば、林業以外の選択肢として「沖縄とかのサンゴを守るような仕事とか良いよなー」みたいな。

また、絶滅危惧種の動物や植物たちを守れるような仕事。

環境とひとくくりに言っても「破壊されている森林を守るぞー!」みたいなことばかりではないですから。

あとは、農業にも興味がありました。

日本の食料自給率が低いことや、働き手が高齢化していっていることが前々から気になっていたからです。

もちろん水族館で働くことも考えました。

水族館はただ生き物を飼育して展示しているだけの施設ではありません。

水族館とは研究施設なのです。

イルカショーとかでぼやけてる気がしますけどね

繁殖に関する事柄がわかりやすいと思いますが、そこで得られた知見は水族館同士で共有され、知識が日々深まっています。

深まった知識は、減少した生き物を増やすために利用されるなど、ゆくゆくは地球に還元されるものなのです。

でも現実的にはいろいろな問題がありますよね。

例えば動物に関わる仕事をするとなると、病気になったとき、あるいは出産するときは、ずっと待機しておく必要があるでしょう。

当然なことですし、そういう仕事をされている方を心底立派だと思いますが、めちゃくちゃ大変だと思います。

自分に妻ができて、その出産に立ち会えるのか? 担当しているイルカの出産に立ち会うべきか?

バカげた問いかもしれません

現実の方々はうまいこと処理されているだろうと思います。

ですが、そのときの私はそのあたりを大真面目に考えていたのです。

また、どうせ自然にかかわるのであれば、持続的に影響のあることがしたいと思っていました。

それらをすべて満たすのは、そのときの私にとって「林業」でした。

林業は自然に直接関われます。

森を保全することで動物の保護にも役立つでしょうし、ゆくゆくは大きくなっていく木が商品となり、地域のためにも将来のためにも役立つじゃないか、と。

それに、海洋環境は陸地の環境に大きく左右されています。

雨が多い年は瀬戸内海の牡蠣が大きく成長しやすいように。

林業に関われば、海洋環境まで改善できるはずだと思いました。

横着なことを言えば、木は農産物と違ってそこまで日当たりや水、栄養に気を使う必要がありません。

もちろん健全に育つように手をかける必要がありますが、毎日様子を見るようなことはないですよね。

屋外での仕事ですから、暗くなる前に家には帰れる。

将来的に家族ができるようなことになったとしても、そちらの生活を大切にすることもできる。

働き手も高齢化が進んでいるし、そういう意味でも力になれるんじゃないか、と。

だから私は林業に転職することを決めました。

もちろん伐採ではなく「造林(育林)」に携わりたくて、です

将来の夢

漠然としたものから羅列していくと、

①自然環境(森林生態系及び海洋生態系)が豊かになるような活動がしたい
②自分が住んでいる地域が豊かになるような活動がしたい
③自分の○○自給率(食料、エネルギー等)を上げたい
④家族と充実した時間を過ごしたい

いう感じです。

細かくみていくと、

・伐採が進んでいる山の緑を増やしたい。仕事柄針葉樹を植えることが多いが、本当は適地適木でいろいろな木を植えたい。必要があれば狩猟も。
・川下等の自治体と流域連携して、海洋資源の保全に努めたい。特に瀬戸内海。
・地域が元気になるように、移住したいと思ってもらえるように、価値や魅力を発掘したり広めたりしたい。
・21世紀の里山の在り方を考え、具体的なビジョンを構築したい。

こんな感じですかね…。

夢は大きく! ということで。

夢の実現のためにすべきこと

現在やっていること

夢を現実のものにしていくためには、日々の生活が大事ですよね。

現実に取り組めていることは…。

林業頑張ってます(当たり前)

林業家という部分を軸に据える以上、いい加減にはできないところ。

がんばるというのはあいまいですが、例えば一日の仕事に目標をつけたり、いろいろな本を読むなど学ぶ機会をもうけてみたり、情報交換を行ったりという感じです。

疑問が生まれればその都度解決するようにつとめてもいます。

地域の特色を学んだり、情報発信に携わったりしてます。

私は岡山県の新見市というところに住んでいるのですが、非常に魅力が多いです。

有名なとこだと鍾乳洞やピオーネ、千屋牛といった農畜産物なのですが、他にもいろいろあります。

鍾乳洞があるということは石灰が豊かですから、独特の植生があります。

植物博士の牧野富太郎が命名した固有種があったりとか。

また千屋牛という和牛のもとになった「竹の谷蔓牛」は、京都大学の故羽部義孝教授(公益社団法人全国和牛登録協会)が、「歴史に銘記すべき」と表現しています。

まあ中国山地自体が和牛の一大生産地でしたけれど。

一方こういう「地域推し」みたいなものが、全国的に疲弊を生んでいる側面もあると思っていて。

だからこそ自分の住んでいる地域だけでなく、「中国地方」や「流域」といった大きなエリアで盛り上がっていきたいなと思っています。

薪ストーブ始めました

エネルギー自給率を上げたいという一つのかたちであります。

ここで出た灰を畑にまいて土質改善! みたいなことにもつなげられるかなと思ったり。

必要なのはメインの薪(広葉樹)、薪に火をうつす細めの焚き付け(針葉樹)、そしてさらに着火剤です。

導入初年なので薪を買うしかなかったですが、今年からは知り合いの山の整備を手伝うなどして薪(広葉樹)を自力で集めていきたいなと。

焚き付けは裏山の倒木(スギ)を整理すれば用意できますし…。

今年は裏山に大量に落ちているスギの葉っぱを着火剤にするだけだったので、今度の冬はエネルギー自給率をさらに上げたい…!

家の裏の畑(?)耕してます

現在は古民家を借りて住んでいます。

そして家の裏に畑、のようなものがあるのですが…。

長年使っていなかったせいで、めちゃくちゃ背の高い雑草が生えまくってます。

それと異様に土が悪いです。

多量の水を含んでいてべちゃべちゃ…。

引っ越してくるときに「もともと畑だった」と聞いていましたが、「田んぼじゃないの?」と思うレベル。

暗渠を設置するのはハードルが高いので、緑肥等でなんとかならないかなーと検討中です。

ひとまず一区画(4メートル四方)くらいはクワで耕してみたので、この春から少し野菜を育ててみる予定です。

④なんだかんだ資格取りました

2021年4月にこちらに引っ越してきて、「危険物取扱者乙4」「測量士補」「森林インストラクター」の資格を取得しました。

資格があっても実務経験が無かったら全然話にならないんですが、それでも資格がないとできないことがあります。

他にも取得したい資格、学びたい領域があるので、自分への投資をしていきたいと考えています。

今後具体的に考えていること

まずは森林インストラクターとしての活動を積極的にしていきたいと考えています。

地域の植物に詳しくなることは、めちゃくちゃ多くのメリットがあるはずなので。

次は狩猟免許の取得

森林環境の整備だけでなく、害獣駆除も可能になります。

私が引っ越してきたとき、地域の方に「これでイノシシが出にくくなるわー」と、そんな点でも喜んでいただけました。

やはり迷惑している様子。

人が減ったことで里山としての整備ができなくなっているんでしょうね。

あわよくば自分自身の食料自給率の向上につながるかも?

また、地域に住む「古老」と呼ばれる方々とのコミュニケーションをしたい。

この方々は日本の激変を目の当たりにした方々で、私たちが経験したことのない時代を経験している、いわば生ける歴史だと思っています。

この方々の話は今しか聞けません。

それどころか、ご存命の方がどんどん亡くなっていますから、ほとんどかつての日本の姿は聞けなくなっているはずです。

全体的な歴史は記録されていますが、そういう細かな地域の文化や歴史はほとんど残りません。

そういう歴史を記録したいし、自分がやりたいことにつながる知恵があるかもしれません。

そのため、古老の方々の話を聞くことは非常に有意義だと思っています。

あとは単純に妻と子供たちとの時間を大切にすること。

子供の成長は本当に早くって、気づけばできることが増えてます。

いつのまにエプロン外して食べるようになったの!?

自分で電子レンジ使えるの!?

そういえば全然おねしょしなくなった!

などなど。

私は特に子を持つ女性と結婚したので、乳幼児期を知りません。

だからこそ余計に今の時間を貴重だと感じます。

絵を描くのもうまくなってきたし、数をかぞえたり、服の着脱も早くなったり。

今でこそ一緒に子供用の映画を見たり、寝る前に私が絵本を読むのを喜んだりしてくれていますが…。

これもいつまでしてくれるのか。

家族との時間を大切にすることが、今後の自分の活動に繋がっていくような気がしています。

自然環境や地域を元気にするなんて…自分の家族も笑顔にできてないのに何を言ってるのかという感じですね

同じく、妻との時間も大切です。

子供たちを寝かしつけたあとに二人でゆっくりしたり、ちょっとしたスイーツを食べてみたり。

こういうのも自分の活力になっています。

まとめ

とまあ、かなり長くなってしまいました。

もう少し短くまとめる予定だったんですが…。

ただ、ひとまず私という人間がどういう人間なのかということを、一定程度分かっていただけたんじゃないかと思っています。

今後も少しずつではありますが自分自身の考えていることを表明していきたいなと考えています。

なにぶん非力な一人の人間なので、お力添えをいただけるとありがたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

2023年1月6日