こんにちは、イチです。
今回はキイロスズメバチの巣を退治した体験談を…!
マジで困ってました
自分で駆除するのは非常に危険が伴うので、参考程度にお読みください!
【この記事はこんな人が書いています】
・2021年4月、京都で高校教員→岡山で林業(植林)
・Webライターとして記事複数
・森林インストラクター資格保有
・アレルギー多め(スギ・ヒノキ・ハチ)
経緯
2023年7月中旬
ハチの巣の存在に気付いたタイミングです。
夜、玄関の網戸にハチが止まったんですよ。
ハチは夜間、目が見えないはずなんですね。
翌日には妻が駐車場でスズメバチに追い掛け回されました
おかしいと思った妻が確認すると…これですよ。
場所は2階部分の軒先、ちょうど玄関の上部に当たるところです。
といっても、2階のように見えるだけで平屋なんですけどね。
だから夜に玄関の光を頼りに動けたのか…と納得。
6月くらいから家の周りをうろうろしてて、嫌だなーとは思ってました
大きさはおおよそ手のひらくらい、15㎝くらいかなといったところ。
まだ作りはじめという感じでしょうか。
とりあえずこれ以上大きくなると危ないので、3m近い物干し竿を持って屋根に上がり、遠距離から巣を破壊しました(一度目)。
巣を破壊すると大量に飛び回るハチ、ハチ。
だいたい20匹くらいだと思いますが…。
焦って逃げました
しかし女王バチをやっつけたわけではないので、しばらくすると二度目の営巣。
一週間後に、全く同じ大きさの巣が出来上がりました。
20匹程度だと、15センチほどの巣をつくるのに一週間かかるということですね。
そしてこれ以上大きくならないよう、二度目の破壊。
破壊すると巣や巣の中のハチ部屋が地面に落ちてくるのですが、しっかり一部屋ずつ卵が産み付けられていました。
地面に置いておくと一瞬でアリが集まり、10分ほどで卵は空に。
よっぽどおいしいんだろうなぁ(現実逃避)
そしてまた営巣されました(三度目)。
「我慢くらべだこの野郎!」とばかりに、再び一週間後に三度目の破壊を決行したところ…なんと。
巣が増えてる…
何度も巣を壊しまくったせいでハチが「やってられん」とでも思ったのか、最初に巣をつくったところから5mくらい離れたところに巣作りスタート。
もちろんもともと巣をつくっていた場所にも四度目の営巣開始です。
もうやめて(懇願)
2023年8月6日
ハチが二か所に分かれて営巣を始めた日の夜です。
たまらず業者に電話したところ、21時頃で良ければ来て下さるとのこと。
お願いしますと泣きつきました
ものの10分ほどで片付き、「業者ってすごいなぁ」と思っていました。
二階部分の高所作業、夜間業務、二か所の駆除ということで、しめて費用は3万円。
高いのか安いのかは分かりません。
ただ私の自治体では、上限1万円ですが、ハチの巣駆除の補助金が出るんですね。
もしハチの駆除を業者に依頼しようかなと考えているかたは、自治体の補助金をチェックしてみるのがおススメです。
そして片づけていただいた、小さな小さな巣の残骸と、ハチの亡骸を見せていただきながら業者の方と会話。
女王バチをやっつけてないと再び巣をつくることがあるので…
え⁉ …やっつけてもらった中に女王バチ、いますか?
ううーん…たぶん、これ、ですかねぇ
(本当…?)
と、女王バチがいなくなったのか不安な状態で夜を過ごし、翌朝。
いろんなところをハチが飛び回っています。
家がなくなっただけでなく、これまで家があった場所に大量の忌避剤が撒かれているので近寄れない様子。
とりあえず落ち着いたらみんなどっかに行くかな?
と思いつつ仕事へ。
帰ってきてもハチは相変わらず飛び回っていましたが、じきにいなくなるだろうとたかをくくっていました。
8月8日
様子がおかしいと思ったタイミング。
ハチの数は確かに減ったんですが、なぜか駐車場周りに集中してる気がする…
夕方になって二階の屋根の下あたりを見てみると、かなりの数のハチが集まって何かしています。
そう、女王バチは死んでいなかったのです。
イヤ本当に勘弁してくれ…
その直後、何かできることはないかと、とりあえず駐車場にあったホースで水をジェット噴射。
ぎりぎり届いて、ハチは慌てて逃げまどっていました。
これを繰り返してとりあえず巣をつくられなかったらいいか…と思って家に入りました。
慌てふためくハチを見て溜飲が下がったのは事実です
8月9日
翌日の仕事終わり、もう一度ハチの巣の様子を伺うと…
やはり同じ場所に集合しておるな
ハチたちを散らすため、前日と同じように水のジェット噴射です。
めちゃくちゃ水をかけたので、噴射をやめてからもハチが戻ってきません。
「しめしめ…」と思いながら玄関を開けると、
きゃー!!
中からケイコさんの叫び声がするではないですか。
焦って中に入ると…
なんだこれは…
リビングの一角が水浸しなんですね。
通気性バツグン、気密性皆無の古民家ですから、水をかけた際に微妙な空間から水が浸入した模様でした。
水もダメか…
と絶望。
エアガンでも買って、巣ができたら撃ち落としてやろうかとも思いましたが、けっきょく女王バチをやっつけられないので却下。
(ちなみにエアガン作戦はケイコさんも視野に入れていたらしい)
業者にもう一度頼むのもお金がかかるし…うーん。
もう自分たちで何とかしよう…
そう話はまとまりました。
8月16日(決戦日)
いざ鎌倉
一週間ほど時間をおき、巣が作られるのを待ちました。
巣ができていないと、業者の方に頼んだときと同様、女王バチがすぐに逃げ去ってしまうかもしれないからです。
そして時間は19時、日没頃。
いろいろな情報を調べたのですが、最も良い駆除の時間は日没後2~3時間してからとありました。
そんなの暗くて作業できない
ということで、日没頃に時間設定。
飛んでいるハチはおらず、日没当たりの時間でも問題なかったかなという感想です。
装備
上から、
頭:網をかぶせたヘルメット(耳当てつき)
首:タオル
上半身:空調服
手:軍手+皮手袋。手首の隙間はタオルでふさぐ
下半身:ズボン2枚重ね+チェーンソー用防護ズボン
足:ゴム底長靴
道具
服を着すぎてポケットが使えないので、虫取り網に入れて持って上がりました。
【発泡ウレタン】
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この発泡ウレタンの特徴は、缶をひっくり返して(下に向けて)使用する点。
屋根の高さや巣の位置関係から選びました
【殺虫剤】
フマキラー カダン ハチ・アブ 殺虫剤 駆除 スプレー バズーカジェット 550ml【飛距離約12m】 新品価格 |
なんだか強そうだったのでこれにしました
この2つを使用して駆除しました。
他に虫取り網のなかには
・じょうご(巣にダイレクトアタックするかもしれないため)
・ペットボトル(一応水分)
が入っています。
結果
これですよ(どや顔)
二階に上がり、ハチの巣のところへ。
入り口をめがけて発泡ウレタンを噴射!!
…ですが、ぜんぜん巣に発泡ウレタンがくっつかない!
なんで⁉
焦って噴射し続けましたが、巣にはくっつかないまま。
そうこうしているうちに異常を察知したハチが次々巣穴から飛び立って…! きません。
噴射し続けられる発泡ウレタンにくっついてしまい、飛ぶことすらできずに落ちていきます。
な、なんか安全だ!
しかし発泡ウレタンが少なくなり、このままでは巣の入り口をふさげない…
となってきたので、殺虫剤に切り替え。
すでに半分くらいのハチは発泡ウレタンに取り込まれていたんですが、巣穴めがけて殺虫剤を噴霧。
遅れて出てきたハチが、殺虫剤を全身に浴びて、屋根の上でもだえています。
ハチがほぼ出てこなくなったところで発泡ウレタンに再びチェンジ。
巣穴をふさいで写真の状態になりました。
ウレタンにつつまれたハチがどんなのか、下に画像を2枚貼っておきます。
虫が苦手な方はお気をつけください
1枚目でも分かっていただけると思いますが、少しでもくっついたらハチは動けないんですよね。
脚にせよ翅にせよ、ハチの機動力を大きく奪うことができます。
普通の殺虫剤ならハチが飛びまくってしまいますからね…。
ハチが飛んでこないという安心感がすごかったです
ケイコさん発案の発泡ウレタン作戦、大成功です。
ちなみにですが、ハチが飛ばない殺虫剤もあります。
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ハチがムースに包まれ、身動きできないまま有効成分で死んでしまうというこの一本。
発泡ウレタンを買った後に知りました
発泡ウレタンでも触れたらハチは死ぬんですが、次回はこれにしても良いかな? と思っています。
この殺虫剤は発泡ウレタンと違って複数回使えますからね(当たり前)。
発泡ウレタンは使い切りなのでそこが難点です…屋根にウレタンの汚れも残りました
まとめ
以上、自分でハチの巣退治をした経験をまとめました。
使用する道具や服装など、参考にしていただけると思います。
実際危ないので業者に頼むべきなのは分かりますが、私たちのように復活するケースもあります。
業者に頼むと安くないお金がかかるので、自分たちで片付けられて良かったなと
もちろん作り始めの小さな巣だったから駆除できたんですが…。
まだ巣は屋根にへばりついたままので、スズメバチのシーズンが終わったころに取る予定。
その時にこのまとめ部分を更新できればな、と思っております。
来年は事前にトラップやダミーを仕掛けるつもりです
最後までお読みいただきありがとうございました!