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【体験談】文系でも測量士補合格! 難易度、メリットは?【独学】

2023年5月13日

こんにちは、イチです。

今回は私が令和4年度に合格した資格試験【測量士補】について解説していきます。

林業ではけっこう測量の場面があるんですね。

木を伐るにしても、植えるにしても、面積が分からなければ仕事になりません。

どれだけ人数と日数が必要か計算できないですからね。

山で使えるかも!と思った私は、勉強して資格を取ってみようと思ったわけです。

測量士の試験について調べたところ、かなり難しく…笑

測量士補ならなんとかなるかも?

と思って受験を決意。

私はゴリゴリの文系でしたが、計算など独学でなんとかなりました。

通信講座は利用していません。購入したテキストも一冊のみです。

数字が苦手な人や、今後受けようと思っている人ははぜひ参考にしてください!

概要

測量士補ってどんな試験?

毎年5月に行われる国家資格です。

コロナの関係で時期がずれることもありましたが…

測量士は測量に関する計画を作製し、または実施することができます。

測量士補は、測量士の作製した計画に従い測量に従事することができます。自分で測量計画を作れないんですね。

ただ、実は資格を持っているだけでは意味がなく、測量士・測量士補としての登録が必要になります。

「技術者として基本測量または公共測量に従事する者は、登録された測量士または測量士補でなければならない」という法律があるので。

それぞれの資格を持ち、測量士(もしくは測量士補)として登録することで、やっとこさ測量に携われるわけです。

登録については後述します。

試験の申し込みが1月中と、新年度が始まってからだと間に合わないタイミングですので注意してください。

また、受験の願書は以下の場所で直接もらうか郵送になります。

①国土地理院本院及び各地方測量部、沖縄支部
②各都道府県の土木関係部局の主務課
③(公社)日本測量協会本部及ぶ各支部

私の場合はどの場所も遠く、郵送になりました…

なんとこのめんどくささを商売にしているのか、試験の願書がメルカリで売ってました。

私は買ってませんけどね!

またすべての都道府県で受験できるわけではありません。

受験地は以下の通りです。

北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県

私は島根県で受験しました。

試験内容

全28問、試験時間は3時間です。

700点満点のテストで、1問当たり25点。450点以上で合格です。

試験時間は3時間とかなり長い気がしていましたが、私はギリギリでした…
そして合格基準が少しややこしいですが、18問正解で合格となります

得点率にして65%程度です。

試験科目は以下の8つがあります。

①測量に関する法規

②多角測量
 …既知点を基として新点を設置する測量

③汎地球測位システム測量
 …GNSS測量(以前GPS測量と呼ばれていた測量)

④水準測量
 …高低差の測量

⑤地形測量
 …地形や建物、道路などの座標値を決定し、数値地形図データを作成する測量

⑥写真測量
 …飛行機等から撮影した地上の写真を用いた測量

⑦地図編集
 …すでにある地図を用いて、縮尺が小さい数値地形図データを作成する測量

⑧応用測量
 …公共事業を前提として行われる測量

得意不得意が出ると思いますので、苦手なところはしっかりと勉強しておきましょう。

なお、受験資格はとくにありません。

合格率

合格率
令和4年度44.1%
令和3年度34.8%
令和2年度30.3%
令和元年度35.8%
平成30年度33.6%

大体3割程度で推移しています。

この数字を見た感じ「いけそうやん!」と思いました。

が、試験が終わったあとの感覚としては

これで合格率3割越えとか嘘やろ…

って感じでした。

試験会場では通信講座を受けてきた人、複数のテキストを使用して勉強してきた人が多い印象を受けました。

「このテキストだけじゃ足りなかったからこれ買ったー」

みたいな声が聞こえてきて正直焦りましたね…。

高校生の集団受験なんかもありました。

試験費用

試験の手数料は2850円です。

ちなみに測量士試験は4250円かかります。

それに加えて「切手代」「写真代」、願書を取り寄せる場合は「返信用封筒代」と「それに貼る切手代」が必要です。

勉強方法

勉強の開始時期、使用ツール

勉強を開始したのは、試験の半年前ごろ。

だいたい2021年の11月です。

使用したツールは2種類。

1つはテキスト(参考書)。

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テキストはこの1冊しか買っていません。

松原洋一著『測量士補 合格ガイド』(翔泳社)です。

解説が分かりやすく、過去問を中心に構成されているのがポイント。

私が繰り返し取り組んだのは、「計算が必要な問題」です。

もう1つは測量士補試験対策WEB(http://www.kinomise.com/sokuryo/shiho/)。

このテキストの著者が運営しているHPですね。

特に取り組んだのは「WEB○×テスト」です。

こちらも過去問を元にして作られているため、繰り返し解くことで過去問演習になります。

計算が不要な問題はこちらで詰めていきました。

具体的な進め方

測量士補試験では5年分の過去問が公開されています。

これは徹底的にやるしかない!

という感じですが、スケジュール的には以下のような感じで進めました。

テキストとHPが過去問中心で構成されているためです。

試験の半年前にテキスト購入

ひたすらテキストで計算問題演習、HPで○×問題演習
飽きてきたら公開されている過去問を解き、合格水準に達しているか確認


試験の1か月前くらいに、テキストについていた模擬試験を解く

ひたすらテキストで計算問題演習、HPで○×問題演習
飽きてきたら公開されている過去問を解き、合格水準に達しているか確認
模擬試験の問題も何度か解く

という感じです。

テキストと○×問題を繰り返し解くことで、自然と過去問演習になってました

○×問題はいつもより30分~1時間くらい早起きしてやりました。

計算問題は、仕事の昼休みに2~3問解いていました。

簡単な計算問題は大丈夫なんですが、なかなか解きなれない計算問題がいくつもあって。

以下の写真を見てください。

こんな感じで、実施年度と問題番号を書いて、解けなかった計算問題の部分に付箋をはりました。

これで繰り返しもスムーズ。

・30分~1時間早起きして○×問題を解く
・昼休みに数問計算問題を解く

もちろん疲れもありますし、毎日はできませんでした。

半年くらい前から備えていたので何とかなりましたね

合格発表後

めでたく合格した場合は2つの選択肢があります。

①測量士補として登録する

②測量士補として登録しない

ちなみに私は②です。

以下、それぞれの場合について説明していきます。

①測量士補として登録する

…登録免許税(15000円)を支払って名簿に登録していただきます。

 登録には50日程度かかり、登録後は測量士補として活動することができます。

 なお、登録に有効期限はありません。一度登録すれば登録されっぱなしです。

 つまり再登録として費用が発生することはありません。

じゃあ登録しとけばいいんじゃないの…?

とも思いますが、以下をご一読ください。

②測量士補として登録しない

…登録免許税を支払う必要はありませんが、名簿に登録されないため測量士補として活動できません。

そのため履歴書には「測量士補試験合格」としか書けません。

ただ登録自体はいつでも可能で、しかもいつまでに登録しないといけないという決まりはない=必要なときに登録すれば良いということになっています。

私はすぐに必要なわけでもないので、登録していないんです

このあたりが非常に柔軟なのが、測量士補試験の良いところだと思います。

まとめ

以上、測量士補試験に関するあれこれをまとめました。

たくさん参考にさせていただいたのは国土地理院HP(https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/SHIKEN-top.htm)です。

…というところで終わりにしたいんですが、実は「測量士補」にも2種類あるということをお伝えしておきたいです。

これは私も丁寧に調べて分かったことなのです

それは以下の2種類。

専門学校等を卒業して得た「測量士補」資格

私のように、筆記試験に合格して得た「測量士補」資格

測量士補→測量士というようにランクアップすることが実は可能なのですが、それぞれランクアップの選択肢が違うんですね。

ここでは測量士補(学校)と測量士補(試験)と分けて説明します。

測量士補(学校)の場合だと、

①測量士補として実務経験を積む
 =学校+実務

②さらに「測量士」について学びを深めることができる別の学校に通う(東京と愛知の2校)
 =学校+学校

③測量士試験に合格する
 =学校+試験

という3パターンがあります。

測量士補(試験)の場合だと、

①さらに「測量士」について学びを深めることができる別の学校に通う(東京と愛知の2校)
 =試験+学校

②測量士試験に合格する
 =試験+試験

という2パターンなんですね。

つまり、測量士補(試験)の場合では「実務経験を積んで測量士になる」というルートがとれません。

ちなみに測量士の試験はかなり難しく、合格率は10%程度。

どこかのタイミングでしっかり勉強しておけということなんでしょうね…

これで測量士補に関する記事は終了です。

山での作業で「役立った!」という感覚はありませんが、貴重な学びのタイミングになったとは感じています。

役に立ってないんかい

参考にしていただいて、ぜひ一発合格してください!

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