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【乙4合格体験記】危険物取扱者試験 メリット、合格率、勉強方法は?

2023年4月22日

こんにちは、イチです。

今回は「危険物取扱者試験(乙4)」の試験について解説していきます。

細かなところはいろいろなHP等に記載されているので、主に勉強方法についての記事です。

これから電気自動車等が増えますが、今後新しい燃料も増えるでしょうし、これからも需要はあると思っています!

資格試験の概要

なぜ乙4って有名なの?

危険物取扱者試験について特に知らなかった私。

少し調べてみると「乙4」というのがどうやら重要そうだなぁと感じました。

4ってなんやねん

詳しく見ていくと、「乙種」には他にも種類がありました。

「乙1」~「乙6」まであります。

「乙1」に合格していればAの危険物、「乙2」に合格していればBの危険物…

というように、扱える危険物が変わっていきます。

そして有名な「乙4」は、合格すると「ガソリンや灯油、軽油」といった危険物を扱えるようになります!

有効に働く場面が明らかに多そう!

また、危険物試験には「甲種」「乙種」「丙種」の3種類があります。

ちなみに「乙種」と違って、「甲種」と「丙種」は1種類しかありません。

そして誰でも受けられるのは「乙種」と「丙種」の2種類。

試験内容を少し見てみましょう。

「乙種」の試験は【五択】の問題が【35問】あり、試験時間は【2時間】です。

「丙種」の試験は【四択】の問題が【25問】あり、試験時間は【1時間15分】です。

しかも「丙種」でもガソリンや灯油、軽油が扱えるようになる。

乙4よりも丙種の方が簡単。じゃあ丙種にしようかな(逃げ腰)

そう思って乙種と丙種の違いを調べると、

【丙種の方が扱える薬品数が少ない】

【丙種の資格者は無資格者の作業に立ち会えない】

【丙種の資格者は危険物保安監督者になれない】

という特徴が。

ガソリンや灯油、軽油などを扱えるのは同じなんですが、やはり差がありました。

特に【丙種の資格者は無資格者の作業に立ち会えない】というのが意外とネック。

セルフのガソリンスタンドには、実は従業員が1人は待機しています。

モニターで作業を見ていて、「無資格者の作業に立ち会って」います。

つまりその従業員は「甲種」か「乙4」の資格を持っているということですね。

「丙種」は自分自身が使うときだけ意味がある資格なのです…。

じゃあせっかくなら乙4にしとこう!

こうして乙4の受験を決めたのでした。

試験の内容

1.危険物に関する法令 15問

2.燃焼及び消火に関する基礎知識 10問

3.危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問

以上の35問です。

試験時間は2時間です。

マーク式なので、記述問題はありません!

合格点数、合格率は?

合格点数は6割です。

正確に引用するとこんな感じ。

試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上の方を合格とします。
(試験科目の免除を受けた受験者についてはその科目を除く。)

なので、

1.危険物に関する法令は【15問中9問】正解

2.燃焼及び消火に関する基礎知識は【10問中6問】正解 

3.危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法は【10問中6問】正解 

というのが合格基準です。

なんかこう聞くと合格できそうな感じがする…笑

合格率は以下の感じ。

乙1乙2乙3乙4乙5乙6
令和4年度69.168.870.831.570.569.4
令和3年度69.871.870.236.070.969.9

乙4だけ低いんですがそれは…(不安)

たぶんこれにはいくつか理由があるんですが、受験した印象だと

1.学校とか会社で半ば強制的に受けている人がいる

 …資格取得のモチベーションが低い人が受けている?

2.みんな最初に受ける

 …乙4が便利なので最初にみんな取り、その後は合格した乙4の免状をもとに【試験科目の一部免除制度】を使って、その他の試験を簡単にしているのかなと。

という感じだと思われます。

乙4の試験だけが難しいわけではないでしょう。

費用は?

受験には4,600円かかります。

ちなみに甲種だと6,600円、丙種だと3,700円です。

安くはない

そして、合格するだけでは「有資格者」として認めてもらえません…。

「危険物取扱者免状」を申請する必要があります。

その申請には2,900円かかるので、実際の費用は7,500円+α(郵送費等)になります。

申請しなくても合格の事実がなくなるわけではないので安心ですが、試験日から6か月以上が経過してしまうと、写真が新たに1枚必要になるので、いざ申請する際に余計なお金がかかります。

また免状を用いることで危険物取扱者試験の科目免除ができるので、免状がないとそれができません。

余計なお金がかかるので申請しておいた方が良いかなーとは思います。

免状交付後は10年に一度写真の更新が必要なので、それだけ覚えておいてください!

勉強方法

いよいよこれです。

といってもシンプル。

1.必要物を用意します。(テキスト、過去問)
2.過去問を5問解きます。(分かるわけないんですけど。もちろん全部解いても良いです)
3.解いた問題をテキストで確認し、理由を理解します。「なるほど」という納得を必ずしてください。
4.次の5問、もしくは次の回の過去問を解きます。
5.以下繰り返し
6.答えとその理由を覚えるまで、繰り返し問題を解きまくる。

以下それぞれ詳しく述べていきます。

テキスト、過去問を用意する

私が買ったものを載せますので、参考にしてください。

合計で4冊買っています。

【試験3か月前】

テキスト1

コンデックス情報研究所編著『1回で受かる!乙種第4類危険物取扱者テキスト&問題集』(成美堂出版)です。

最初に買ったのがこのテキスト。

理由はテキストとして情報量が多いことと、問題集がついていること。

ただ、文章としてはやや難しいというか、かため。

苦手な人は後述するもの方が良いかもしれません。

テキスト2

ほぼ同時期に購入したのがこちら。

丸島浩史監修『乙種第4類危険物取扱者<本試験そっくり! >問題集』(ナツメ社)です。

めちゃくちゃお世話になりました。

過去問の回数の割にリーズナブル。

答えとその理由を覚えるまで、本当に何回やったか分かりません。

マジで解きまくりました。

この問題集がないと合格は厳しかったです。

【試験1か月前】

テキスト3

ネットで見てかなり評価が高かったので購入。

本山健次郎著『10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(増補改訂版)』(ツールボックス)です。

最初に買ったやつよりも読みやすく、冊子についてくる「丸暗記ノート」がいい仕事をします。

これだけで受かったという人もいるみたいですが…

たぶん私にそれは無理です

【試験1週間前】

テキスト4

最後に買ったのがこの1冊。

中村裕史監修・(株)日本教育訓練センター編著『受かる乙4 危険物取扱者 改訂新版』(電気書院)です。

テキストというよりは、「テイストの違う問題を解いておきたいなー」と思ったので。

5回分の問題がついてきていたので購入しました。

過去問部分しかやってません。

ただめちゃくちゃ勉強になりました。

2冊目に紹介したものとかなりテイストが違ったので。

危険物取扱者試験の特徴は、「過去問が公開されていないこと」にあります。

試験会場で回収されてしまうので。

つまり、本にある「問題集」はあくまで「想定問題集」ということです。

いろんな人が想定した問題を解く方が勉強になります。

問題を10~15問解く

いきなりテキストは読みません。

情報量が多すぎて勉強したくなくなります(本音)

これには理由があります。

テキストを作る人「情報が載ってなかった!」と言われたくない → たくさん情報を載せまくる

問題を作る人「関係ない問題ばっかり出た!」と言われたくない → 試験に出る問題だけにする(情報を絞る)

という関係があるためです。

テキストは情報量を多くし、問題は情報量を絞っているんです。

なので、問題を解いて【重要度が高い知識ばかりを獲得する】ようにしましょう。

問題を解いていると「あれ? 似た問題を見たことあるな」となってきます。

そして少しずつ小分けにするのがポイントです。

答えとその理由を覚えるのが大変だからです。

テキストと同じで、情報量が多いと勉強する気がなくなります(正直)

解いた問題をテキストで確認。「なるほど」という納得をする。

この納得がめちゃくちゃ大切。

納得することで答えも理由も覚えやすくなります。

10問解いた場合は9問(9割)覚えてから次に進みましょう。

次の10~15問、もしくは次の回の過去問を解く。

詳しいことはいらないですね。

答えとその理由を覚えるまで、繰り返し問題を解く。

何度も何度も問題を解きましょう。

このとき個人的にやりやすかったのは、

①15問(A)を解く
②解いた問題の答えと理由を覚える
③次は25問(Aと次の10問)を解く。Aを解くのは2回目になる。Aの次の10問はBとする。
④Bの答えと理由を覚える。このときAの答えを覚えているか確認する。
⑤次は35問解く。Aを解くのは3回目、Bを解くのは2回目。
⑥35問で一区切り。

記憶をいちいち確認しながら進める感じです。

受験地の選定

意外と重要なのがこれ。

「勉強するぞ! がんばるぞ!」

というモチベーションを維持するためには、試験のタイミングが重要です。

1年近くモチベーションを維持するのは私には無理です…

私が在住しているのは岡山県ですが、岡山県は年に1回(6月)しか試験を実施していません。

それに対して東京では年に25回試験を実施しています。

これは極端な例ですが、近くの自治体で都合が良いタイミング探しても良いでしょう。

私は広島県で試験を受けました。

そうすることで、勉強開始から3か月後に試験を受けるようにできました。

仕事の都合を考えると3か月くらいが安心かなと思います

勉強に集中できる人はもっと短くても良いような気がします!

まとめ

以上、乙4の試験について体験談を書いていきました。

お金もかかることですし、ぜひとも参考にして一発合格してください!

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