暮らし

【薪ストーブ体験談】室内の設置場所、価格、煙突の形状、使用感は?

2023年6月17日

こんにちは、イチです。

今回は古民家暮らしをするにあたって導入した「薪ストーブ」について書いていきます。

最近人気ですよね!

薪ストーブを設置する前提で、家を設計する方々もおられるようです。

効率よく家全体を温めるなら、そういうかたちが効果的だとは思います。

私たちは古民家に後付けなのでそのあたりはできませんでしたが…

っていうか賃貸なのに屋根に穴を開けるの、よく許してもらえたなぁ

世の中にはいろいろな薪ストーブがあります。

ホームセンターでも買えますし、なんなら自作する方もおられます。

私たちは有名な海外メーカーのものを買いました

ちなみに我が家の薪ストーブはこんな感じ。

土間にある薪ストーブ

メーカーにした理由や設置場所、煙突、価格など、おおよそ気になる内容はお伝えしていければと思います!

ペレットストーブ、ロケットストーブなんかもありますが、家のものはがっつり「薪」を燃やすタイプです。

導入のきっかけ

大きく2つの理由があります。

一番は「妻の趣味」。

古民家暮らしで薪ストーブ! 憧れ!

私は別にどっちでもという感じだったんですが、妻に押し切られ、という感じです。

なので設置費用等は妻が負担してます。

我が家に薪ストーブがあるのは妻のおかげ

もう1つは寒さ対策。

古民家ということもあり気密性は非常に低い我が家。

直接室内で火を焚くのが一番あったかいと思う。昔はそうしてたし。空気だけじゃなくて家全体を温める感じ

という妻の言葉に説得力を感じたんですよね。

実際導入した感じ、非常にあったかいです。

薪を用意するなどいろいろなところで費用がかかりますが、今のところ後悔はしていません。

検討したメーカーさん

最も悩んだのは「JØTUL(ヨツール)」さんと「HETA(ヒタ)」さんです。

JØTUL(ヨツール)

ノルウェーの会社。

150年を超える歴史がある、薪ストーブの老舗です。

私たちが購入したのはここの会社の薪ストーブで、「F500 ECO」というもの。

暖房面積は200㎡(61坪)、投入可能な薪の長さは最大55センチと非常に大型。

私たちが購入したときは、HPの価格よりかなり安かったように思います。

値上げがあったのかな?

購入したポイントは、

①大きさ(寒さ対策を考え最重要)

②料理ができるか

③アフターフォローの安心感(日本でも多量に売れている)

④価格

⑤デザイン

以上が決め手でした。

土間(玄関)に置いたときに妙にしっくり来たので、買って良かったなと思いました。

妻が買ったんですけどね

HETA(ヒタ)

デンマークの会社。

スタイリッシュな薪ストーブでかなりオシャレです。

検討した「LOGI」というかなり大型のもので、上部にオーブンがついています。

公式HPが見当たらず…申し訳ないですがパンフレットを写真に撮りますのでそちらを見てください。

ロギ ビジュアル1
ロギ ビジュアル2

周囲がソープストーンになっていて、蓄熱機能も高い。大きな薪も入る。

しかもオーブンが別になっている!

ただ、悩んだJØTUL(ヨツール)さんよりも価格が高いのが一番ネックでした。

ただでさえ薪ストーブは良い値段がするので、機能を絞ってシンプルに! という方向で話が進みました。

他のメーカー

上記の2社に加え「mordo(モルソー)」さん、「SCAN(スキャン)」さん、「VERMONT CASTINGS(バーモントキャスティング)」さんという3社も検討しました。

でも買わなかったんですよね…

値段とのバランス、デザイン、アフターフォローなどを考えた結果です。

私たちの訪問したお店がJØTUL(ヨツール)に強かったというのが大きかったかもしれません。

どの店舗を選ぶかが、どの薪ストーブを選ぶかという選択肢につながりやすいです。

いろいろ悩む場合は、いろんなお店に行くのが良いかもしれませんが…

めちゃくちゃ種類が多いので、かえって悩みまくるかもです

導入までのスケジュール

2022年4月 薪ストーブ専門店「ファイヤーワールド岡山」さんへ

そこで複数のカタログをいただきました。

それがすべて「海外メーカー」のものだったんですよ。

なので最初から国内メーカーやDIYの選択肢はなかったですね…

DIYするのにも自信がなかったですし。

ここで国産メーカーのカタログをもらえていれば、国産も検討範囲でした。

この段階で「薪ストーブって海外が基本なんだねー」という印象になってしまったので。

2022年5月 家の改修業者に連絡

薪ストーブ業者の方が決定したこと、土間(玄関)に設置することなどをお伝えしました。

土間に設置するかリビングに設置するかは最後まで悩んだんですが、薪ストーブ屋さんの意見を取り入れて土間へ。

使用感は後述します!

改修業者さんは「え、居間じゃなくてもいいの? あったかくなる?」とかなり不安げでした。

2022年6月 ファイヤーワールドさんから見積もりをいただく

薪ストーブ本体代金、煙突代、工事費用が判明しました。

トータルでだいたい100万円くらいかかりました。

リビングに設置する場合は耐熱用の装備をいくつかと、子供が触れないように柵を買う必要があったように思います

土間(コンクリート打ちっぱなし)に設置したので、耐熱用の装備は不要でした。

2022年10月 薪ストーブの工事に着工(2日間)

工事自体は非常に短期間で終了しました。

屋根に穴を開け、煙突を装着。

周囲の木が炭化しないようにパーツを取り付ける、という感じです。

煙突の断熱性がかなり高く、触っても熱くないくらいなので「炭化はしないと思いますが…一応」とも言われました

2022年11月 薪ストーブ試運転

ファイヤーワールドさんが来てくださり、実演してくださいました。

薪ストーブを本格的に使うためには3回程度の試運転が必要らしく、3回分の薪などを持ってきてくださいました。

薪を自分で手に入れる算段はついていたのですが、薪には乾燥が必要不可欠

すぐに用意できる薪がないことから、そこで薪を注文しました。

一束7.5キロで500円、それを50,000円分でしたね

別の薪も手に入れて使いましたが、ここで購入した薪はかなり良いものでした。

ちなみにその薪は大体3か月くらいでなくなりましたね…。

使ってみた感想など

料理ができる!

薪ストーブはそのものが熱源なので、薪ストーブの内部、薪ストーブの上部で料理をすることができます。

また、この足場を入れると、中に鉄製のプレートを入れることができるようになるんですね。

薪ストーブ内に置く台座
鉄のプレート

肉や野菜を焼いたり、ピザを焼いたり…

けっこう早く焼けますよ!

煙のかおりが料理についてめちゃくちゃおいしいんですよ。

また上部にはいつもヤカンを置いていて、部屋の湿度が上がるようにしています。

煮込み料理なんかも作れますね

妻は料理が好きなので、料理のレパートリーが増えたと喜んでいました。

設置場所は?

設置場所は「土間(玄関)」です。

写真を見ていただけるとよく伝わりますね。

意見としてありそうなのは、「土間であったかいの?」というもの。

これがけっこうあったかいです

薪ストーブはエアコンのように空気を温めるのではなく、建物全体を温める感じがします。

その分急速には暖かくならない(1時間後ぐらい)ですが、暖かくなり始めると隣接する書斎(6畳)、居間(8畳)、トイレと洗面、お風呂くらいまでは十分暖かいです。

大型のもの+ファン併用だからかもしれませんが…。

ここで土間とリビングに設置するメリット・デメリットを紹介します!

土間に設置するメリット
 ・清掃がしやすい
 ・薪の搬入がしやすい
 ・薪を近くに置きやすく、常温に戻した薪をくべられる
 ・煙のにおいが気にならない
 ・雪などで濡れたもの、特に靴の乾燥がしやすい
 ・すきま風が多い土間(玄関)を暖かくできる

土間に設置するデメリット
 ・リビングに設置するほどすぐに暖かくならない
 ・視覚的な癒しが少ない
 ・単純にやや遠い
 ・家の中で一番暖かい場所が「土間(玄関)」になる

リビングに設置するメリット
 ・暖かい
 ・視覚的な癒し効果大
 ・薪ストーブで料理をするとその香りも楽しめる

リビングに設置するデメリット
 ・清掃が大変(薪のゴミ、灰)
 ・薪の搬入が遠い
 ・耐熱用の装備などが必要

煙突のかたちについて

直線の煙突が最もパワーが出るということだったので、まっすぐな煙突を通してもらいました。

曲がっている煙突は上昇気流が発生しにくく、火のつきが悪かったり、煙が部屋に流れ込んだりするようです

私の家の場合は土間に薪ストーブを設置していますが、リビングからだと煙突が出しにくいというのもありました。

その点も設置場所を検討する理由になると思います。

もしリビングの方が煙突を通しやすかったらリビングに設置していたかもしれません

薪割機ってどうなの?

ファイヤーワールドさんへ最初に訪れた際に、薪割機のカタログもいただきました。

「株式会社 新宮商行(SHINGU SHOKO)」さんのものです。

電動のものだとやや安く、10万円くらいから。

ガソリン式だとそれよりも高く、30万円程度から。

うーん…これは…と思って購入していません。

だって高いんですもの!

自分で薪を用意するつもりではありますが、今のところ自分のチェーンソーとオノで切っています。

現在乾燥中で、使えるのはこの冬か来年くらいからかな? と思っています。

年齢的な老化もありますし、肉体の疲労が許さなくなったら購入を検討する予定…。

薪割機を使っているかたの感想をぜひお伺いしたいところです!

煙突清掃

薪ストーブに不可欠なのが煙突清掃。

年に1回、オフシーズンにするのが推奨されています。

これくらいなら自分でできるかも…?

と思いましたが、第一回はファイヤーワールドさんに依頼しました。

そこでやりかたを教えてもらい、次回以降は自分でやってみようかなと。

まぁ何年かに一回は依頼するのが良いとのことですが

実際この「業者依頼」→「自分で」→「複数年に一度は業者依頼」という流れは、ファイヤーワールドさんから教えていただいたものです。

本当はこの記事に追記するかたちにしようと思ったんですが、かなりの量になりそうなので別記事で…笑

煙は周囲へ迷惑?

完全燃焼しているとほぼニオイは出ませんが、燃焼し始めたタイミングは感じます。

ただ周囲は空き家が多く、煙が周囲に迷惑をかけることはありません。

田舎暮らしでよかったです

周囲に住宅が多いなら気にする必要があるかもしれませんね…。

まとめ

以上、薪ストーブについてまとめてきました。

後悔はなく、非常に満足しています。

林業という仕事上チェーンソーの扱いにもなれていますし、薪の調達がしやすいというのは大きいかなと。

それさえ確保できればランニングコストは抑えられるので…。

逆に言えば、それができなければかなりランニングコストがかかります。

前述したように、50,000円分(750㎏)の薪はだいたい3か月ほどでなくなりました。

11月上旬からゆっくりと使い始め、12月中頃から本格始動、2月中に無くなった感じです

まあ寒ければ寒いほど薪の消費は激しいわけで、高気密高断熱の住宅だったりするともっと薪の使用量は減ると思われます。

足りなかった分は知り合いに頼みました。

自分で薪を用意しろよ! って感じでしょうが、「薪は乾燥必須」

細い薪なら半年くらいで使用可能ですが、太めの薪だと1.5~2年以上は乾燥させないと使えません。

薪の含水率が20%以下にならないとダメなんですよね。

なので最初の導入タイミングは薪を購入するしかなくて。

暖かくなったら冬に備えて薪を準備しておく予定です。

暖かくなったから冬に備えるってなに?笑

なんだか一昔前の生活をしているようでおもしろいねと、妻と話していました。

ただ若い時だけかもしれませんね、自分で薪を用意するなんてことができるのは。

そういった点も考慮して薪ストーブの購入をしていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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