暮らし

【薪ストーブメンテナンス】煙突と本体掃除は年に1度! 道具や手順は?

2023年6月24日

こんにちは、イチです。

今回は前回の記事に引き続き「薪ストーブ」に関する記事。

年に1回はした方が良いと言われた清掃に関するものです。

教えていただいたものの、記憶があたたかいうちに記事にしておかないと忘れる…! という焦燥感も手伝って記事にします!

ちなみに私たちが使っている薪ストーブは「F500 ECO」というものです。

また、入って下さった業者さんは津山市にある「ファイヤーワールド岡山」さんです。

作業手順だけでなく、仕組みまで一緒に説明してくださって分かりやすかったです…!

お世話になりました!

清掃に必要な道具類

ハシゴ

ハシゴ(7メートル)

屋根に上がるために必要なハシゴです。

今回は7メートルのものを使っておられました。

こんなに長いのは用意できないので、私がする場合は低めのところにハシゴをかけ、そこから移動する感じになりますね…。

うちの屋根は雨が降ると滑りやすい瓦らしく、そういう情報をいただけるのもありがたかったです

インパクトドライバー

インパクトドライバー

薪ストーブで留められているいくつかのネジを回すもの。

事前に「KURE 5-56」みたいな潤滑剤を使ってから回しておられました。

けっこう力がいるんでしょうね…

煙突掃除用ブラシ

煙突掃除用ブラシ

先端は金属製。

プラスチック製のものもあるようですが、金属の方がよ汚れを落としやすい、とのこと。

これを6本繋げると、煙突の先からストーブのところまで届いていました

ネジのように回転させて継ぎ足していくシステム。

煙突内部をこするときに回転させないよう注意!

ネジを反対向きに回すようなことになれば、煙突内に置き去りにしてしまうことがあるそうです…。

その他のツール

掃除機、その他ツール

上半分…ツールセット

必要な道具類が入っているもの。

実際に使用されていたのは

・潤滑剤(KURE 5-56)

・養生テープ(ピンク)

・ドライバー(トルクスネジを回せるもの)

・ガラスクリーナー

・ストーブポリッシュ(薪ストーブの艶出し)

・ウェス(右の袋に入ってる白いの)

くらいです。

マスキングテープなんかもあったので、必要であれば使用するんでしょうね

下半分…掃除機

掃除機があるおかげで灰を散らすことなく掃除ができます。

先端のアタッチメントはブラシがついたようなやつと、細長い口のものを使用。

灰は細かいため、排気口から出てしまうとのこと。

それを防ぐためにビニール袋を掃除機の内部にかぶせておられました。

清掃の手順

煙突の先端を外す

煙突先端部の清掃

すでにこれは外してしまったもので、清掃中。

金属製のブラシで中を磨いてくださっています。

黒いですが、これはもともとのカラーリング。

あ、外すとこ見てないです!

って言ったんですが、

仕組みは室内の接続部と似ているので、そちらを見れば大丈夫ですよ

と教えていただきました。

これを外さないと煙突内部の清掃ができません。

薪ストーブと煙突の接続部を外す

まずうちの薪ストーブを見てください。

薪ストーブから上部に伸びる煙突があって、その途中に2つ、でっぱりがあるのが見えます。

土間にある薪ストーブ

窓の下の方と、窓の中央部から少し上のところです

でっぱりは接続部をおさえつけている「バンド」ですね。

バンド

これが外せるようになっています。

注意点として、外すのは上だけです。

下は外さなくて大丈夫です。

薪ストーブから煙突が出ていますが、その後ろに「シールド」みたいなのがありますよね。

そのあたりに「ネジ」があって、それで煙突の下部分が固定されています。

ネジ

手順としては以下の通りです。

1.煙突途中のバンド(上だけ)を外す

2.煙突下部のネジを外す

3.煙突を回転させると全体がキャップのように外れ、下にずれる。

煙突接続部の機構

こんな感じの機構になっています。

4.煙突を傾けスポっと引き抜く

という感じです。

上から降りてきている煙突にビニールをかける

煙突にビニール袋をかぶせる

見たとおりの作業です。

ちなみにビニール袋は45Lで、ややかためのもの。

上からブラシで掃除してきた際に、金属製のブラシが当たることがあるため、少し丈夫なものじゃないと破けてしまうかも…?

このとき、ピンクの養生テープを使用するのがオススメだそうです。

緑の養生テープもありますが、あれはやや接着力が強く、はがすときに塗装がはがれる可能性があるとか。

ピンクならそういった心配もなく、きれいにはがすことができます!

煙突をブラシで清掃する

上に登ろうとしているところ

右手にブラシ、左手にウェスを持って屋根に上がろうとしておられるところ。

煙突をブラシで掃除中

ススがやや出ていますね。

上から金属製のブラシをつなげつつ、掃除してきた感じです。

今年は1年目だったので、そこまでススが溜まっていなかったようですね。

ちなみにうちの煙突は、屋根の上から室内までブラシを6つ接続しています。

突っ込んでいくと、煙突がなくなったところ(部屋に入ったところ)で「スカッ」っと手応えがなくなるので、それで判断してください、ということでした。

そのタイミングでプロでもがっつりビニール袋に金属製のブラシがぶつかっています。

掃除中に

これは掃除いらんぐらいやな

と言われました笑

乾燥した広葉樹を使用していると、油分が少ないためススも少なくなるそうです。

ま、まぁ上のプレートを調理用に変更してもらう予定だったんで(強がり)

外した接続部を清掃する

煙突をブラシで掃除中2

ちなみに内部はこんな感じ。

煙突内部

ピカピカです!

内部から「支え棒」「バッフルプレート」を外す

ストーブ内部

こんな感じになっています。

まず支え棒を外します。

支え棒

続いてバッフルプレートを外します。

バッフルプレート

これが外したもの(掃除中)。

左が灰まみれなのがよくわかりますね。

上のスポンジっぽいところは「?」って感じでしょうが、天板を外したときに分かります。

バッフルプレートは、排気ガスをストーブ内で迂回させるための装置です。

これがないと発生した排気ガスがすぐに煙突へ吸い込まれてしまいます。

かつてはそれでよかったようなのですが、ヨーロッパの排ガス規制が厳しくなるのに伴って導入されたそうです。

このバッフルプレートのおかげで排気ガスが炉内に留まる時間が長くなるため、その排気ガスに含まれる不純物が更に燃焼する「二次燃焼」と呼ばれる現象が発生します。

バッフルプレートがあるおかげで、排気ガス中の不純物が減少し、暖房効率が上昇するんですね。

ちなみにですが、かつては鋳鉄で作られていたそうです。

現在は効率などを考えてバーミキュライトになったとか

「天板」を外す

天板を外したストーブ

天板を外すとこんな感じになります。

外されて裏返しになった天板

こちらが裏返しになっている天板。

天板の左半分に弧を描いたパーツ、中央あたりに長く伸びたパーツが見えますね。

弧を描いたパーツはバッフルプレートのスポンジ部分に入ります。

中央あたりの長いパーツは支え棒をつかむ部分です。

これらももちろん清掃します!

正面扉を外す

扉無しストーブ

扉がないとこんな感じで、なんか変…笑

車のドアみたいな複雑な機構ではなく、上からスポっとはまってる感じです。

はめるときは扉に2つついている突起を、ストーブ側の穴に入れれば大丈夫。

私の薪ストーブは下の穴のところにワッシャがあったので、それだけ気を付ければ良い感じでした

掃除しているシーンは以下の通り。

扉清掃中

このあとガラスを外して掃除してくださってました。

ガラスは4つのネジで留まっています。

取り付ける際は強くネジを締めないように。

ガラスが熱で膨張した際に、ピシっと亀裂が入ってしまいます

清掃したパーツを取り付け、仕上げ磨き

各パーツの清掃は業務用の掃除機が大活躍でした。

これがなかったら、めちゃくちゃ灰が飛び散ってたと思います

まぁ最悪土間なのでなんとかなってますが…。

この清掃の際に、各パーツの消耗度などをチェックします。

今回は1年目ということで特に問題なし。

要チェックなのは「ガスケット」と呼ばれるパッキンみたいなもの。

また扉部分の取っ手のしまり具合なんかも確認すると良いそうです。

組み立てる際の注意点として、扉を最後にはめるということがあります。

最後に外したから最初にはめればいいんじゃないの?

「支え棒」「バッフルプレート」「天板」を組み立てるのが難しいんですよね。

扉は最後にはめる方が作業の都合上よさそうです。

というより、素人なら扉は最初に外した方がよさそうです…

そして仕上げ磨きまでしていただいたのがこれ。

完成

黒く磨いていただくと、やっぱりかなり見た目が整います。

マットな感じ。

設置したときと天板違いますね、ナニコレ

天板は料理がしやすくなるよう、熱伝導の良いものに交換していただきました。

まとめ

以上、薪ストーブの清掃についてまとめてきました。

かなりの写真数でしたね…

プロの方が2名来ていただいていたので、作業自体は1時間程度で終了したんですが、自分でやるとなるとどれくらいかかることやら…。

もしかしたら全部はできず、簡単にできそうな部分だけをする、という感じになるかもしれません。

ただ、年に1回の清掃はしてないという人もまぁまぁいるようです。

薪ストーブをどうとらえるか、ですね

単純に暖を取るツールとして考えるか、見た目も薪ストーブの要素としてとらえるか。

前者の考え方の人だとけっこう汚れても気にならないですよね。

私たちは何も考えず「とりあえず1年に1回は清掃が必要らしいからお願いしよう」という感じでした。

記事の中でも書きましたが、来年以降は自分たちでやってみて、数年に一度はプロにお願いしようかな…というところです。

せっかく買った薪ストーブ、きれいに使いたいですし。

冬はめちゃくちゃ家を暖かくしてもらったので、そのお礼の意味も込めて

今後部品の交換等、薪ストーブに関して追加情報があれば記事にさせていただきます。

以上、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

-暮らし
-, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,