こんにちは、イチです。
今回は7月22日(土)に行われた「森と里と水の恵みイベント」について記事にします。
22日(土)って別のイベントなかったですか?
ええそうです、昆虫観察のイベントですね。
そのため昆虫観察イベントは準備だけの参加になりました。
私は「森と里と水の恵み実行委員会」という団体に所属していて、今回はその団体ののイベント。
紆余曲折あって今回記事にするような内容になったのですが、イベント名を始め検討できることはたくさん。
その備忘録と、来年以降の課題の整理をしておこう、というのがこの記事の目的です。
Contents
今年のイベント内容
大きな活動は3つ。
それぞれ「魚のつかみ取り」「ダム堤内見学」「ダム湖カヌー」です。
魚のつかみ取り
川と隣接している場所が会場。
川からの水を引き込むかたちで水量を決定できるので、その場でかなり融通が利くのがポイント。
魚つかみにくいから水量減らして!
高学年が来るから少し水量増やそう!
こんなことが簡単にできます。
暑い中だったので子供たちは大喜びで取り組んでいました。
そもそも「生の魚」に触れることすら初めての子もいたようで、「キモイー!」なんていう子も。
ビニール袋に入れた状態でも、おっかなびっくりでなかなか触れない子もちらほら。
魚がどういう状態で泳いでいるかは知っているものの、その姿はテレビ越しだったりガラス越しだったりするわけですよね。
単純に企画として、ダイレクトに子供たちが自然と触れ合うことができたように思います
素早い魚を捕まえようと必死になって動き回り、アクティビティとしても楽しい。
捕まえた後は当然塩焼へ。
こちらについては「食べるの初めて!」と言ってる子はかなりの数がいました。
先ほどまで動いていたそれを食べるという、命をいただく感覚を味わってくれたんじゃないかと思います
ダム堤内見学
私たちがイベントをしたダムの情報は以下の通りです。
・高さ 約45m
・長さ 約110m
・体積 5万3000m3
・総貯水量 350万t
越流式で、ゲートの開放機能はついていません
ダムについて詳しくないので小さいのかそこそこの規模なのかわかりませんが、以前あった豪雨災害のときは非常に役に立ったそう。
このダムのおかげで一帯の浸水が回避されたそうです。
ダム湖付近で魚のつかみ取りというのも妙な気がしますが…。
ダムで魚の遡上が遮られますからね。
ただ最近は海と行き来しない個体もいるとのこと。
水温が低い状態で過ごす彼らは、水温が高い下流域に行かない(行けない?)とか。
知り合い情報なのでどこまで本当か分かりませんが。
私は魚のつかみ取りエリアが担当だったので、このダム見学でどんな説明がされたのか分かりません。
ただ、ヘルメットをかぶってダムの底まで下りたんですよ!
なかなかできる体験ではないですよね。
ダムの功罪をどこまで子供に説明できるか難しいところではありますが、灌漑、発電にも使われているそれの役割を伝えるのは大きな意義があるように思われます。
ダム湖カヌー
ライセンス持ちのスタッフがいましたので、水上で待機するメンバーも用意して安全性は問題なし。
ライフジャケットも当然全員装備です
課題があるとすれば、この活動をどのように位置づけていくかという点でしょうか。
アクティビティとしては興味深いので、どう関連付けていくかが来年の課題です。
来年以降の課題
もっと学びの要素を
全体を振り返った一番の課題はこれ。
魚の生態や、森・里・海と川の関係、周囲の植物をはじめとした自然。
こういったことにもう少し踏み込んでみたいですね
例えば魚の遡上について、生えている植物についての豆知識など。
もちろん、大いに楽しんでもらいたいとは思っています。
まずは地元に愛着を持つことが大切だと考えていますので…
ただ講義形式のようなお堅い感じは参加者(主に小学生)に受け入れられにくいのは事実。
豊かな体験をしているわけですから、それと結びつけるなかで自然と知識を深めていけるような構成にしたい。
それぞれの活動の共有
つかみ取り、ダム見学、カヌーという3種類の活動があったわけですが、バラバラになっている感じがしなくもない。
「川」という存在がその三者を貫いているはずなので、その軸を確認し続けるためにも様々な活動の共有をしたかったところ。
特にダム見学は小学生でも高学年しか参加できなかったもの。
例えばですが、一言感想を言ってもらうだけでも低学年の子供たちは
「ダムってすごいなあ」
「大きくなったら見学したいなぁ」
という気持ちを抱いてくれたんじゃないかなと思います。
あとは単純にどんな感じだったのが私が知りたいというのもありますが
「川」をめぐる三者が一体になれるような流れがあるともっときれいだったかなと思います。
かつてこの地でされていたこと
ダムができてからの話になるのでそこまで歴史は深くないのですが、かつてはカヌーで河口まで下る活動をしたことがあるそう。
現在は安全性の問題があって実施していない、とのこと
しかし楽しいじゃないですか。
山の中から川を下り、海に飛び出す。
川の水の流れを疑似的に体験するような、非常に新鮮なものになるはずです。
そんなかつての話を子供たちにしてみると、もしかしたら誰かが「そういうことをしてみたい!」と言ってくれるかも。
カヌーは遊びの手段でもありますが、川を下るという行為を通せば意味合いが変わっていくんじゃないかなと。
まとめ
以上、今回のイベントについてまとめました。
第一回ということもあり、これから内容等については精査・検討していくと思います。
ですが子供たちが非日常を味わうことができたのはめちゃくちゃ良かったなと。
前述しましたが、まずは地元に愛着を持って欲しいので。
私は、人間が感謝を忘れがちになっているものは3つあると思っています。
1つめは、自分自身。
嫌なところばかりが目立ちますよね。
2つめは、身近な人。
子供たちにとってみれば親です。
友達にはすぐ「ありがとう」「ごめんね」が言えても、親にはなかなか言えなかったり。
3つめは、地元。
これも自分自身と同じで悪いところに気付きやすく、良いところには気付きにくい。
だからこそ、自慢できるような地元でできる経験を多く積んで欲しいなと思っています。
もちろん「おらが里がナンバーワン」と思って欲しいわけではありません。
いろいろなところに出ていき、様々な町々の魅力を知ったうえで、それでも地元がなお心の中でキラリと光っていて欲しい。
そんな風に思っています。
来年も実施する予定なので、そのときはまた少しバージョンアップして実施したいなぁ
堅苦しくならないようにしつつ、活動を貫く「川」にフォーカスし、自然にも視野を広げながら学びの要素を入れていくつもりです。
最後までお読みいただきありがとうございました!