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プラウ薪割り機レビュー! 電動でも手動でもなくエンジン式を選ぶ理由は?

こんにちは、イチです。

実は先日薪割り機を買いました!!(妻が)

今までは斧で割っていたんですが、かなり時間がかかってたんですよね…。

それを妻が見ていて、

イチさんが一生懸命割った薪はなんか使いにくい

という理由から、この度購入の運びとなりました。

実際斧だと狙ったところに振り下ろすことすら難しく、非常に大変でした。

安い買い物ではないですが、薪を業者から購入することを考えると、長期運用すれば全然元が取れます

どんな薪割り機を買ったのか、使用感、他に検討した薪割り機などを正直にレビューします!

今回中心としたのはPLOW(プラウ)という会社です。

除雪機で名前を知っていて、気になっていろいろと調べてみるとけっこう高い評価を得ている会社だったんです。

また薪割り機について調べていただくと分かると思いますが、コストと性能のバランスも優れていると感じました。

取扱店が家の近くにあったのも大きいですね!

この記事はこんな方にオススメ

薪割り機を買いたいがどんなのを買えばよいか分からない

薪割り機を使った人の感想を知りたい

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この記事はこんな人が書いています】
 ・2021年4月、京都で高校教員→岡山で林業(植林)

 ・Webライターとして記事複数
 ・森林インストラクター資格保有
 ・アレルギー多め(スギ・ヒノキ・ハチ)

薪の調達について

知り合いから購入

今年は同じ会社の方から購入しました。

自分で山をお持ちの方なので、木にはかなり余裕がある、とのこと。

Kさんという方です

今回は2.5~3トンくらい買わせていただきました。お値段は大体12000円くらい。

当然丸太の状態です。

倒した木を、4メートルくらいに切ったやつですね

その方が家の近くにある林業会社に持っていくと1トン6000円で引き取ってくれるらしいので、その方にとっては私に売る方がやや損。

ありがたい限りです。

友人が手伝ってくれたので、Kさんの山にダンプカー(3トン積載)で入り、Kさんが運転する重機で木を積み込んでいただき、そのまま友人と自宅に直行。

積み込んだ丸太は40センチくらいにチェーンソーで切りました。

仕事で使っているのでこのあたりは問題ありません

そして、割るだけの状態にして積んだのがこちら。

積まれた木

少なそうですが、これでけっこうあります

高いところで私の胸くらいまでは高さがある感じでした。

今回薪割り機で割っていくのはこちらの木たち、ということです。

樹種はコナラ、アベマキでした。

業者に依頼

薪ストーブを購入した初年度は業者に依頼しました。

約7キロで500円。

と、いうことは…

今回私が買った木は12000円分なので、業者の薪だと168キロしか買えませんね

一方、今回私が買った木の量は2.5~3トン。

大体15倍くらい値段が違います…。

ただし、すでに割ってある状態+乾燥済+薪に適した樹種という最高の組み合わせ。

もちろん自宅まで運んでくれますし、私だけでなくKさんや友人に動いてもらう必要はありません。

チェーンソーも不必要。

当然薪割り機を買わなくても良いです

これらの諸要素に鑑みて、どうするかというところでしょうか。

購入した薪割り機

こちらでございます!

薪割り機全体

公式HPはこちら https://www.hondawalk.com/fs/hondawalk/ph-gls12

油圧式で破砕力は12トン、サイクルタイム(刃の往復速度)は9秒。

値段は運送費等すべて込みで194,800円でした。

薪割り機のエントリー機として人気のモデルです。

ただ注意したいのは、重量物であるということ。

私の家の近くにはプラウの薪割り機を取り扱っている会社があったので、そこが自宅までクレーン付きのトラックで運んでくれましたが、これはやや特別なケースかも知れません。

通常の運送業者はこのような重量物は取り扱っていないため、①営業所まで取りに行く必要があります。

もしくは②メーカーの支店から直接運んでもらうか。

しかし、①の場合はクレーン付きのトラックを運転する必要があります…

そうじゃないとせっかく持って帰っても車から降ろせませんからね

結局レンタカーなど余計な費用がかさみます。

②の場合、自宅までの輸送費を計算するととんでもないことになりました。

できれば私のように、家の近くで欲しい薪割り機を取り扱っている業者を探し、そこの会社に運んでもらうのが一番良いと思われます。

こちらを参考にしてください! https://plow-power.com/dealers/

私の住んでいる岡山だと

1.富士岡山運搬機株式会社(津山市)

2.ファームガレージ株式会社(岡山市)

という2つの業者がヒットしました。

上記のURLから最寄りの店舗を確認し、電話して取り寄せてもらうのが最も良いと思われます!

使い方・使用感

場所の決定

当然ですが、平らな場所に設置してください。

運ぶ際の持ち手

先端に持ち手がついているので、意外と簡単に動かすことができます。

ただ、以下の写真を見てください…

打ちっぱなしについた線
打ちっぱなしについた線②

やや分かりにくいですが、白い線がついてます

使用していると少しずつ動いてしまってたんですね。

マニュアルには『機体を平らな所に設置し水平を確認します』としかありませんが、地面の様子によっては念のため輪留めをしておいた方が良いかもしれません

始動方法・使い方

公式HPにある通りです。

画像を引用しておきますね。

この通りに行えば問題ありません。

使用の際は上部にあるレバーを動かします。

以下、画像3枚をご覧ください

刃を動かす①
刃を動かす②
刃を動かす③

奥に倒せばゆっくりと刃の部分が奥に進みます。

かなり直観的なので、割り方がわからない…なんてことはないでしょう!

使用感

この薪割り機【GLS12】は、直径40センチまでの丸太を破砕することができます。

それ以上は機体の負担が大きすぎるみたいです

プラウでは他にも薪割り機があって、以下のようなラインナップになっています。

【GLS30】破砕力30トン、直径55センチまで
【GLS20】破砕力20トン、直径50センチまで

【MS1800j-GXS】破砕力18トン、直径50センチまで
【GLS15 PRO】破砕力15トン、直径45センチまで

私の購入した丸太は大きくても直径が30センチ以下だったので、エントリー機であるGLS12(破砕力12トン、直径40センチまで)で問題ありませんでした

では作業の感じはというと…

26センチの丸太を割っていきます。

直径26センチの薪

こんな風に端に刃を入れて…

端に刃を入れるところ

割り進めます。

刃が入ったところ

直径30センチ以下であれば真ん中に刃を入れても大丈夫なんですが、こんな感じで機体の負荷を減らしつつ作業しました。

直径22センチだとこんな感じ。

直径22センチの薪
刃が入ったところ
割れはじめ
完全に割れたところ

どんどん割り進めます。

丸太を薪へ①
更に細くしていく

ちなみにですが、刃が丸太に当たって5秒以上経っても割れない場合は過負荷状態です

節ばかりのところだとそんな感じになりましたが、丸太の向きを変えると問題なしでした。

節だらけ
節部分が割れた様子

丸太を割るというよりは、力で引き裂く感じでした

作業スピード

燃料タンクには3.9リットル入ります。

体感ですが、1リットルで大体1時間稼働できるかなという感じです

満タンまで入れて、約4時間程度稼働すると、以下のような状態に。

丸太の山
4時間ほど丸太を割った後の丸太の山

残り2時間くらいで終わるかなぁという量です

ですので、2.5~3トンの丸太を、6時間くらいで処理するかっこうになるので、1時間あたり400~500キロでしょうか。

だいたいの目安はこんな感じだと思っていただければ…!

丸太を移動させたり、割った薪を薪棚に積んだりとかいう作業があったので、それらを省けばもっと早くできると思います。

また私はあまり要領がよくないので、効率よく進められる方だと600キロくらいはできる気がします。

他に検討した薪割り機

ELS10(電動薪割り機)

電気を動力とした油圧式薪割り機。

動力が電力ではあるものの破砕力は10トン、サイクルタイムは15~17秒と優秀です。

我が家で買ったGLS12(ガソリン式薪割り機)は破砕力12トン、サイクルタイムが9秒ですね

値段も約15万円と、GLS12よりも5万円ほど安い。

音も静かですから周囲の迷惑にもなりにくいですし、排気ガスが出ないため屋内でも問題なし。

これにしようか! と思ったんですが…電力は普通のコンセントなんですよね。

HPを見ていただけると分かりますが、電力を確保するのがやや大変

必要な電気代自体は安いんですけどね

平屋の古民家で、分電盤からの分岐が多く、分岐先でも電力を使用しているような状態だったので、購入を断念。

そういう状態だとフルパワーが発揮できないということでした。

MLS12(手動薪割り機)

手動の薪割り機で、破砕力は12トン。

我が家にあるエンジン式の薪割り機と破砕力同じやんけ!

と思いますよね。

値段も約3.5万円とお手頃。

重量も46キロで運びやすいです。

しかし、HPには「作業する人の押す力次第で破砕力は変動します」の注意書きが…。

節の多い雑木を割る可能性もある上、腕力に自信がないからな…と購入を断念しました。

たとえ3.5万円だとしても、「やっぱりこれじゃなかったなぁ」と思うのは嫌ですしね。

大量の薪を割るのにも時間がかかりそうだったので。

GLS15PRO(エンジン式)

破砕力は15トン、サイクルタイムは7.5秒。

これもいいなと思ったんですが、こちらは約30万円。

我が家のGLS12は破砕力12トン、サイクルタイム9秒、価格20万円ですから、それの完全上位互換です

名前からも分かる通りプロ仕様ということなんでしょう。

部品なんかも耐久性のあるものになっていると思われます。

しかし私たちは薪づくりビギナーです。

エントリーモデルと位置づけられているGLS12で十分なのではないか…と考え購入を見送り。

実際多くの薪ストーブユーザーがそう考えているようで、取扱店に連絡した際、GLS12は在庫切れでしたがGLS15PROはすぐに届く状態でした。

GLS20(エンジン式)

GLS20

ガソリンを動力とした油圧式薪割り機。

丸太を割る作業スペースが広く、私が買ったGLS12と違って、刃が行ったときと戻ったときとで割れる仕組みになっています。

刃が動くスピードはGLS12と同じですが、往復で割れるので効率は2倍です

破砕力も前進が20トン、後進が15トンと申し分なし。

しかし値段が約35万円…

その価格差に手が出ませんでした(GLSは約20万円)

まとめ

以上、購入した薪割り機の使用感や購入を迷っていた薪割り機の比較をしてきました。

使用しているGLS12、使いやすくて大満足です!

私のように安く丸太を手に入れられる状況にある人は、こういう機械を買うのが良いと思いますね

今回購入した丸太が2.5~3トンで1万2000円、薪割り機が20万円で合計21万2000円。

もし業者から買っていたとすれば、500円で7キロ買えるので、21万2000円出せば約3トンになります。

1年で大体支出がトントンになりますから、長く使えば使うほど黒字です

エンジン式はメンテナンスが少し手間ではありますが、管理をしっかりすれば長持ちしますし、パワーもあって頼もしいです。

近くに取扱店があるのも安心要素。

いざというときは修理したりメンテナンスをしていただいたりできますしね。

そういう理由で我が家ではPLOWを購入しましたが、自宅近くの業者さんが取り扱っている会社の薪割り機を買うのも一つかと思います。

ひとつ意見があるとすれば…やや作業台が低いことです。

長時間の作業で腰が疲れますね、正直

ただあまり台を高くすると、丸太を持ち上げるのが大変になるわけで…あちらを立てればこちらが立たずといったところでしょうか。

皆さんの購入の一助になれば幸いです。

YOU TUBE にも比較動画がありますので、そちらも参考にしていただくと良いかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考記事

-暮らし, 林業
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