こんにちは、イチです。
今回は私が受験した資格「生物分類技能検定3級」について記事にしていきます。
めちゃくちゃ勉強がおもしろい試験でした!
特に私の場合、「森林インストラクター資格」や「狩猟免許」を持っているのでそれらの補完的知識も学べました。
どちらかの資格が気になっている方は、勉強の意味も含めて取り組んでみると良いように思います!
この記事はこんな方にオススメ。
「動物」や「植物」についての勉強がしたい!
生物分類技能検定ってどんな資格?
合格率は? 取得したら何かメリットとかあるの?
具体的な勉強方法を知りたい!
【この記事はこんな人が書いています】
・2021年4月、京都で高校教員→岡山で林業(植林)
・Webライターとして記事複数
・森林インストラクター資格保有
・アレルギー多め(スギ・ヒノキ・ハチ)
資格の概要
試験の対象や目的
試験を実施している「自然環境研究センター(http://www.jwrc.or.jp/service/approval/)の説明を引用してみます。
生物分類技能検定は、生物に関心をもつ方々を対象に、分類の知識向上を目的とし、野生生物や自然環境の調査・保全を担う人材を育てるとともに、動物分類学や植物分類学の発展に寄与しようとするものです。さらに、野生生物調査に関わる生物技術者の育成と、自然環境調査の精度向上への貢献をめざします。
対象は「生物に関心を持つ方々」、目的は「分類の知識向上」ということのようです。
その他人材育成や学問の発展に寄与する、というねらいもあるようです
現在環境面で様々な問題が発生していて、自然環境保全は喫緊の課題であるといえます。
その課題を解決するためには、多様な生物たちを正確に分類できることが前提となります。
分類してはじめて、どういった動植物なのか、どういった生態なのかが分かるわけですからね
そういった自然環境保全の礎となる力を育てたい、というのがこの試験の目的です。
実際のところ、
生物分類技能検定1級、2級の登録者は、環境省の「一般競争(指名競争)参加資格申請」の有資格者として認められています。そのほか林野庁や地方自治体などの自然環境に関わる調査・保全業務等の入札資格としても取り入れられています。
1級や2級になってくると入札資格として取り入れられているんですね…!
仕事にも繋がる、かなりパワーのある資格です
もちろん実務経験がものをいうでしょうから、資格取得からすぐさま仕事に繋がるとは思えませんが…
試験区分
試験区分は4つに分かれていて、1級と2級はさらに細分化されています。
1級…「哺乳・爬虫・両生類」「鳥類」「魚類」「昆虫類」「植物」「浮遊性物」「遊泳生物」「底生生物」→ プロ上級レベル
2級…「動物」「植物」「水圏生物」→ 上級レベル
3級→ 準プロ(今回受けた試験)
4級→ ビギナー
級が上がるにつれ、非常に細かく分けられています。
より深くその分野についての知識が求められていくといえますね。
それだけ世界に存在する動植物が多種多様であるということですね…!
画像も添付しておきます!
画像引用「自然環境研究センターHP(http://www.jwrc.or.jp/service/approval/examinee/class_list.htm)」
前年(2022)の受験者・合格率等
続いて、同様にHP(http://www.jwrc.or.jp/service/approval/outline/2022tendency.htm)から受験者や合格率等の情報を見ていきます。
2級は植物部門だけにしている(動物・水圏生物部門を除いている)ので気を付けてください!
1級 | 2級 | 3級 | 4級 | |
受験者 | 53 | 206 | 1,219 | 974 |
合格者 | 22 | 23 | 629 | 648 |
合格率 | 41.5 | 11.2 | 51.6 | 66.5 |
ちなみに、これまでの最年少合格者は3級でも4級でも6歳だそうです。
試験の形式を理解して解答してるだけで十分すごいレベル
私が受験した3級だけ字を太くしておきましたが、そこまで難しい試験ではない感じですね。
試験形式
CBTS形式で行われます。
コンピュータのディスプレイに問題が表示され、それを解いていくんですね。
お住まいになっている場所から最寄りの会場に行けば大丈夫です。
3級の場合、解答形式はすべて「選択式」です。
記述はありません。
以前はスケッチ課題があったんですが、採点などで難しい部分があったんでしょうね…
スケジュール
2023年6月 過去問購入
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カメラで撮影→文字認識機能を使って文書データ化していきます。
別にそんなことしなくても繰り返し解けば良いんですが、私はその方が解くスピードが上がるので…
問題の最初には写真が載っており、その名前を答えるものがあります。
これは過去問を買わないと分からない部分で、魅力の一つになっています。
前述したように「スケッチ問題は出題されません」ので、過去問に当たる場合はそこだけ注意です。
スケッチ問題が出題されている年度の問題が収録されている可能性があります
2023年8月 テキスト購入+受験申込
購入したテキストは以下のものです。
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以上の2冊があれば他にはいらないです(断言)
2級以上になると必須でしょうが…
テキストの方は、よくある赤シートがついています。
単純に繰り返し解き、「全部覚える」だけです。
いくつか覚えられなかったものもあります…
隙間時間に何度も見ていれば大丈夫だと思います。
この試験を受ける方はそもそも生物に関する興味が高い方だと思うので!
過去問ももちろんほったからしにせず、苦手な部分は復習しておいてください。
2023年9月 試験日
準備を整えいざ鎌倉。
私は「CBTS岡山駅前テストセンター」で受験してきました
普通のビルにあります。
イオンの隣ですね(分かりやすい)。
受付と試験場はこんな感じ。
参照HP(https://cbt-s.com/professional-tc/)
受付のお姉さんから受験に関する注意事項を聞き、操作方法などが書かれた紙をいただきます。
貴重品をロッカーに預け、いざいざ。
このパソコンを操作して解答していきます。
問題は一問ずつ出題され、問題の答え方は3種類。
①選択肢の中から解答を一つ選ぶ
②選んだ解答に自信があればそのまま。自信が無ければ「見直す」も一緒に選ぶ
③分からなければ飛ばし、次の問題へ
一覧でいつでも解答状況を確認できるので、遠慮なく問題を進めましょう!
会場に早く着いたため、予定時間よりやや早く始めさせていただきました。
過去問やテキストからかなりの割合が出題されていたので、それらの精度を上げていれば問題なし、といったところでしょうか。
15分ほどで解答終了(試験時間は120分)。
あまりに早く解答してしまったので不安になり、たっぷり見直しました
試験を終えた感想としては、「まぁおそらく大丈夫だろう」という感じでした。
試験結果
結果発表は11月8日(水)正午でした。
CBTSのマイページから結果を見てみると…
問題なく合格でした!(3級は60点以上で合格)
過去問やテキストにしっかり取り組んでいればやはり問題なかった、ということですね。
まとめ
以上、生物分類技能検定(3級)についてまとめました。
冒頭でも述べた通り、「森林インストラクター資格」や「狩猟免許」とも関りが深く、非常に学びになる資格でした。
森林インストラクターは森林環境や植物について学べましたが、動物等については薄かったんですよね…
狩猟免許試験でそのあたりをある程度補えたんですが、生物分類技能検定でさらに学びを深められた、という感じ。
興味のある方はテキストだけでも買ってみてはいかがでしょうか!
テキストを眺めているだけでもけっこうおもしろいですよ♪
過去に書いた森林インストラクター試験の記事と、インストラクター活動についての記事を載せておきます。
よろしければそちらもお読みいただければ嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。