こんにちは、イチです。
今回は9月28日(木)に行われた「狩猟免許試験」について記事にします。
(ピントがずれてますね)
狩猟免許試験がどんなものか気になる方はぜひ参考にしてください!
この記事はこんな方にオススメ。
狩猟免許試験ってどんな感じか気になる
複数種類受けたいけど…?
試験対策が知りたい!
【この記事はこんな人が書いています】
・2021年4月、京都で高校教員→岡山で林業(植林)
・Webライターとして記事複数
・森林インストラクター資格保有
・アレルギー多め(スギ・ヒノキ・ハチ)
Contents
狩猟試験を受けようと思った理由
これには大きく3つの理由がありまして…
①植えていた果樹の木をひっくり返されてバラバラにされたから
マジでかわいがっていたので「許さねぇ…」って感じでした
②狩猟できる方々が高齢になっているため、今免許を取得していろいろ教えてもらいたいから
実際狩猟なんていきなり一人でできるわけじゃないですからね。
誰かに教わるタイミングは絶対に必要なわけで…
今免許を受けて資格を取っておかないと、今後教わるタイミングがどんどん減るんじゃないかと思ったんですよ。
罠はともかかく銃の所持にかかる費用が高いので、悩んだのはそうなんですが、「今じゃないとダメだ!」と思って決断した感じです。
③自分たちでとったジビエが食べたいから
私の妻の趣味は料理(というよりおいしいものを食べること)なんですが、妻の好きな食べ物の一つにジビエがあります。
自分たちでジビエを食べられたら最高だよね! という動機も少なからずあります
売るためには設備や資格がたくさん必要になってくるので、自家消費がメイン。
狩猟免許試験に向けての準備
私の経験を書きますが、おおよそ皆さんと同じだと思います。
まずは、①狩猟初心者講習会に参加すること、です。
こちらもブログ記事にしていますのでご覧ください!
こちらに参加すれば試験のポイントを教えていただけます。
テキスト自体はかなり分厚いので、どこを勉強すれば良いのか分かりにくい。
しかしこの狩猟初心者講習会に参加すれば問題なしです。
試験にでやすいところをピンポイントで教えてくれるので、絶対に眠らずにマーカーなどでチェックしていきましょう。
銃の分解等といった実技も丁寧に教えていただけるので、本気で受かりたいなら参加を強くオススメします。
次に、②講習会で教えていただいたことを自宅で復習することです。
いくらピンポイントで教えていただいたとはいえ、絶対に忘れます(悲しい)
なのでしっかりとチェックしておくことが大切です。
とはいうものの、きちんとマークアップした部分を何度も見直す感じでオッケーかと思います。
使用テキストはこれ(講習会でいただいたやつ)。
ノートにまとめ直したり、単語帳みたいなものを作らなくても良い気がします
もちろん、そういう勉強が好きだという方は、私の話は聞かずに勉強していただければ構いません!
「分からん…」という問題がないわけではないですが、かなり素直な出題だった印象です。
狩猟免許試験の詳細
タイムスケジュール
時間 | 内容 |
9:30 | 開会 |
9:50~ 11:20 | 知識試験(筆記) |
11:30~ | 適性試験 聴力、視力、運動能力 |
13:00 | 中間発表 |
13:20~ | 技能試験 ・鳥獣判別 ・猟具取り扱い ・距離目測 (猟銃のみ) |
16:30 | 試験終了 |
13:00に中間発表とありますが、これは知識試験と適性試験の結果発表を行うタイミングです。
ここで不合格の場合は午後からの技能試験を受けられません。
ちなみにですが、私は「第一種銃猟」と「わな猟」を受けましたが、16:30より早く帰れています。
知識試験 9:50~11:20
筆記試験です。
三択問題になっていて、30問を90分間で解答します。
鳥獣の保護管理に関する法令、猟具の知識、鳥獣の知識、鳥獣の保護と管理の知識、が出題されます。
一定時間が経てば部屋から退出することが可能ですが、その際は問題用紙・解答用紙を部屋においていく必要があります。
問題の持ち出しは厳禁、ということですね。
講習会で勉強した内容をしっかり復習しておきましょう。
試験終了後まで部屋に残っていても、問題は回収されてしまうと思います
70%以上の得点率で合格です。
適性試験 11:30~
聴力、視力、運動能力の試験です。
視力は両目で0.5程度あれば問題なし。
当然裸眼でなくても構いません。
運動能力は、試験会場になっている部屋で簡単な運動を行うことでチェックします。
肩がめちゃくちゃ痛くて腕が上がらないんです! みたいなことがなければ大丈夫。
聴力は、それらの試験の中できちんと声掛けに反応できているかがチェックされます
名前を呼んだのに反応できなかった、とかだとアウト、ということですね。
技能試験 13:20~
技能試験は、午前の2つの試験に合格していないと受けられません。
私は…受かってました(だからこの記事がある)。
筆記試験の方で「こんなん聞いてないけど…?」みたいな問題がいくつかありましたが、それでも大丈夫でした
それなりに自信を持って答えられた問題も多かったので、何とかなりましたね。
ちなみにですが、私の試験会場では3名が午前の試験不合格でした。
参加者全体で60名以上いたので、午前の部の合格率は95%ということになります。
そもそも来られていない場合もあると思いますけどね
鳥獣判別というのは、パワーポイントでスクリーンに映して行われました。
5秒間鳥獣のイラストが表示され、残りの15秒くらいで狩猟して良いか、良くないのか、を解答します。
狩猟して良い場合は鳥獣の名前まで答える必要があります。
第一種猟銃の場合は鳥類と獣類、第二種猟銃と網猟の場合は鳥類、わな猟の場合は獣類について出題されます。
猟具の取り扱いは、わな・網であれば「6つ並べられたわな・網のうち、禁止猟具か否かの判断をする」、第一種銃猟、第二種銃猟の場合は「分解等、取り扱いに必要な行動をする」ことが必要になります。
距離目測は、10m・30m・50m・300mを目測で答えるというもの。
以上が技能試験の内容です。
銃の分解なんか、講習会にいってないとできないですよね…
試験の結果(試験から2週間後)
結果は…!
合格していました☆
手応えもあったので、順当な感じだったと思います。
いろいろな注意点
ここからは、体験で解決した様々な疑問を紹介します
年齢制限ってあるの?
猟銃の場合は20歳未満、網・わなの場合は18歳未満の場合に受験ができません。
つまり下限はあっても上限はないということです。
実際、受験者の年齢幅は20代~60代くらいって感じでした
基本的な運動能力等があれば問題なし、です!
免許に有効期限はあるの?
基本的に3年間です。
期限が来たら更新する必要があります(更新費用は2900円)。
更新のためには「適性検査」を受けなければならないんですが…
狩猟免許試験に「適性試験」という項目がありましたよね。
おそらくそれを受けるのかな? と思っています。
聴力、視力、運動能力でしょうか
更新した際はまたなにがしかの記事にすると思いますが、今のところはそんな感じ。
費用ってどれくらいかかるの?
こればっかりは自治体によってかなり差があるのでなんとも…。
いくつかのHPを確認してみたんですが、ばらつきがすごい。
マイナビ農業(https://agri.mynavi.jp/2018_11_12_47317/)だと、
免許取得代 手数料など | 道具類 | |
第一種銃猟 (散弾銃) | 約11万円~ | 約10万円~ |
第二種銃猟 (空気銃) | 約6万円~ | 約20万円~ |
わな猟 | 約4万円~ | 約1万円~ |
と、こんな記載が。
おおよそでしかないので、自分の住んでいる自治体の場合で詳しく調べていただくのが確実です!
市役所に相談しよう!
どういう手順で進めたら良いかは、市役所の農業課等や保険所の県民局などに相談するのがおススメです。
具体的に手順を教えていただくだけでなく、助成金についても詳しく教えてもらえるので
例えば私が住んでいる岡山県の場合、条件こそあるものの、以下2つの助成システムがあります。
〇新規狩猟免許申請手数料等助成(1/2以内)
新規狩猟免許(銃猟、わな猟)取得者が、取得の際に要する経費の助成(狩猟免許申請手数料、初心者講習会受講料)
※農業者又は駆除活動に確実に従事する見込みのある者に限る。
市町村 ・県等が主催する捕獲技術向上のための講習会等への参加を積極的に勧めること。
〇銃所持許可申請手数料等助成(1/2以内)
新規に銃(装薬銃、空気銃)の所持許可を取得する際に要する経費の助成(初心者講習会、教習資格認定手数料、銃砲所持許可申請手数料、火薬の譲受許可申請手数料)
※駆除活動に確実に従事する見込みのある者に限る。
※助成は、所持許可1件に対し1回とする。また、銃は1人1本までとする。
市町村 ・令和3年度以降に銃の所持許可を取得し、当該年度の銃猟の狩猟者登録を行った者
有害獣捕獲強化対策事業実施要領
PDF(https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/869632_8266152_misc.pdf)
これらを知っておくと経済的な負担が少なくて済むので、有効活用しましょう!
今後について
今後は猟友会に所属し、狩猟を経験していく予定です。
害獣駆除などでも力になりたいなと思っています
荷物を運ぶのに軽トラなどが必要になってくるような気がしますが、おいおい考えていこうかなと。
今のところ所持する予定なのは散弾銃。
でも一人で猟(鳥撃ち)をするなら空気銃の方が良いのかな、と思ったり…。
自分で捕った獣の肉を食べたい! というのもありますし。
そうなると自分でシメて分解しないといけないですから、それもやりたい
狩猟免許は3年に一回更新というかたちで維持するのにも手間がかかるので、有効活用しないとな、とも思っています。
積極的に行動して、いろんなことを学んでいくつもりです!
狩猟関係のHP
大日本猟友会(http://j-hunters.com/)